前置詞 with のイメージ

英語を学ぶ上で非常に重要になってくるのが、イメージを持つことです。

単語や文法にはあるイメージがあって、ネイティブはそのイメージで英語を使っています。

すなわち、イメージが正しく描ければ、ネイティブ感覚に近づくことができるわけです。

当ブログではこのイメージのことを”英語の核”と呼ぶようにします。

ここでは、英語の核が掴めるように、わかりやすく解説していきたいと思います。
ネイティブのイメージに近づけれるように頑張っていきましょう!

今回は前置詞withについて解説します。

「〜と一緒に」と訳すことが多いwithですが、もちろんそれだけでは不十分です。

withには様々な用法があり、なかなかイメージが持てていない方も多いかもしれません。

これを読んで、しっかりとイメージを掴みましょう!

withのイメージは「合わせる・繋げる」

さて、withの用法をざっとあげると、
「同伴」「道具・手段」「原因」「一致」「対立」「同時」「付帯」.... 等々、数多くの用法があります。

それら一つ一つを覚えるのは大変ですし、もちろんネイティブもそんなことはしていません。

ある1つの核となるイメージを持って、それを膨らませることによって様々な意味の感覚を生み出しています。

ではその核となるイメージとはどんなものなのでしょうか。

withのイメージは言葉よりも絵で覚える方がわかりやすいかもしれません。

さて、そのイメージですが以下のようになります。

withのイメージ

矢印が共に向かって合わさるような感覚ですね。

このように前置詞withには「何かと何かを繋げ」イメージがあります。

従って、何と何が繋がっていて、その関係がどうなっているのかを考えることが重です。


このイメージを持ちながら、様々な例文を解説していきますので、定着させていきましょう。

今回解説する例文は以下の通りです。(用法が多い分、例文も多いですね。)

参考までに文法上の用法も書いておきますが、大事なのはイメージを掴むことです。(用法は覚える必要なし!)

1) He went to the park with his dog. 【同伴】
2) Please write your name with this pen.【道具・手段】
3) I quite agree with you.【一致】
4) Don’t compare yourself with others.【比較】
5) I have nothing to do with him.【関連】
6) She was shivering with cold.【原因】
7) Don’t talk with your mouth full.【付帯状況】
8) With all his money, He is not happy.【譲歩】

イメージ1つでOK 基本の用法

さて、先ほど紹介したイメージだけで、withがもつ様々な用法が理解できます。一つ一つみていきましょう。

同伴のwith

1) He went to the park with his dog.「彼は飼い犬と一緒に公園に行った。」

最初の例文は「〜と一緒に」と訳せるwithですね。

ここでのwithは、「彼」と「犬」を繋げています。従って、彼が公園に行く際に犬を連れているイメージができます。

このように何かと何かがくっついて、一緒にいる感じを出すことができます。

道具・手段のwith

2) Please write your name with this pen.「このペンでお名前をお書き下さい。」

ここでは「名前を書く」という行為に対して「ペン」を繋げています。

その関係性を考えると「〜を使って」というイメージができるかと思います。
名前を書く際に一緒にペンを使うという感じですね。

さて、この例文は「〜で」と訳されていますが、byにも同様な用法があります。

I went to the station by car.「私は車で駅に行った。」

しかし、例文2)ではbyは使いません。
この違いについては、さらに詳しくで解説します。

一致のwith

3) I quite agree with you.「私はあなたに大変同意します。」

ここでも、withによって「私」と「あなた」が繋がれています。

互いに意見や考えがあっているイメージです。


ここで大事なのは、一緒に(with)同意する(agree)のは人同士です。

従って以下のようには表現できません

❌ I agree with your idea.「私はあなたの意見に賛成です。」

なぜなら「私」と「意見」は一緒に同意できないからです。

この場合はto(~へ)を使って、以下のように表現します。

⭕️ I agree to your idea.「私はあなたの意見に賛成です。」

agree with と agree to の違い

熟語もイメージだけでOK

比較のwith

4) Don’t compare yourself with others.「他人と自分を比較してはいけません。」

ここでのwithは、自分と他人を持ってきてcompareしているイメージです。

両者をつき合わせて比較している感じですね。

同じようなイメージの他の例文をあげましょう。

He had a fight with Tom last night.「彼は昨晩、トムとケンカをしました。」

両者がつき合わさって対立しているイメージです。

関係のwith

5) I have nothing to do with him.「私は彼とは何の関係もありません。」

さて、これは熟語として覚えている方も多いのではないでしょうか。

ここでのイメージもやはり、withで「私」と「彼」を繋げているのですね。

ただその間に「することが何もない」ので、すなわち、私と彼には「何も関係がない」ということになります。

逆に、関係があるのなら、I have something to do with him.となります。

この他withを使った熟語はたくさんありますが、これらのほとんどは同じイメージで理解できるので、もう丸暗記とはおさらばです。
以下によく見るものを列挙しておきます。

参考

・get along with A:Aとうまくやっていく「Aと折り合うイメージ」
・catch up with A:Aに追いつく、Aと連絡をとる「離れていたAと一緒になるイメージ」
・come up with A:Aを思いつく「アイデアが頭にやってくるイメージ」
・go with A:(色・柄など)がAに合う、調和する「一緒に合わせて調和するイメージ」
・put up with A:Aを我慢する「いやいやAと向き合っているイメージ」

文法で習ったこともイメージでOK

原因のwith

6) She was shivering with cold.「彼女は寒さで震えていた。」

さて、ここから少しだけ難易度があがります。

ここで繋がっているのは、「彼女は震えていた」と「寒さ」です。

これらはともに状況を表しています。

Aという状況とBという状況が合わさっている、つまり同時に起こったという感覚になります。

AとBの状況を考えると自然と訳が出来上がると思います。

他に例をあげてみましょう。

I turned red with shame.「私は恥ずかしくて顔を赤らめた。」

「顔を赤らめた」「恥ずかしい」という状況が同時に起こったイメージ。
訳としては「恥ずかしいのが原因で」というようになる。

付帯状況のwith

7) Don’t talk with your mouth full.「口をいっぱいにしたまま喋るのはやめなさい。」

さて、これは先の例文と近い感覚です。

「喋る」という行為と「口がいっぱい」という状況が同時になっているイメージです。 

したがって、「口がいっぱいの状況で喋るな」という訳になります。

この文は「付帯状況のwith」と言われるもので、高校英語では重要な文法事項になります。


他に例文をあげると

The dog came toward me with his tail wagging.「その犬はしっぽを振りながら私の方に近づいてきた。」

She entered the classroom with a big smile on her face.「彼女は満面の笑みを浮かべて教室に入ってきた。」

譲歩のwith

8) With all his money, He is not happy.「彼はお金はあるが、幸せではない。」

さて、最後の文です。ここでは「彼の全て(強調)のお金」と「彼は幸せではない」を繋げています。

普通の考えだと、お金があれば何不自由なく幸せに暮らせるはずですが、彼は幸せではない状態です。
従って、この2つに譲歩の関係が成り立ち、「〜にも関わらず」という意味になります。

お金が多くあるという状況に、普通なら幸せがついてくるところが、そうではない状況になっているというイメージです。

もちろん、そのまま幸せな場合もありますので、それも表現できます。(下記例文)

ちなみにこの譲歩のwithはforでも表せます。

他に例を見てみましょう。

With[for] all his faults, she still loves him.「彼にはもろもろ欠点があるが、それでも彼女は彼が好きだ。」  

With a lot of money, he is happy.「彼は多額のお金があるので幸せだ。」

まとめ

さて、ここまで多くの例文を見てきて、withのイメージがしっかりと掴めたと思います。

さいごにまとめておきましょう。

ココがポイント

    前置詞withのイメージは「何かと何かを合わせる・繋げる

    合わさったもの、繋がったものの関係を考えると自然と訳が出来上がる。

前置詞with、いかがでしたか。
実はwithの用法は今回解説したもの以外にもまだまだあるのですが、それらもこのイメージさえ掴めていれば理解できると思います。

しっかりと習得して、ネイティブ感覚でwithを使いこなせるように頑張りましょう!!

さらに詳しく

道具・手段のwithとby

道具や手段を表すのに、withを使い場合と、byを使う場合は何が違うのか。

道具の場合はwith、手段の場合はbyを使うことが多いです。
ただ、線引きが難しい場合があります。
その機能や恩恵、影響を大きく受ける場合はby、単に道具として使う場合はwithとなります。

例えば、「車で駅へ行った。」なら、車の機能、恩恵を大きく受けることになります。
従って、I go to the station by car. となります。

ここで、by a carではなく、by carとなっているのは、1台の車という具体的な形をもったものではなく、交通手段としての車を抽象的に表すからです。その他、by bus、by e-mail、by hand などがあります。

一方、「新しいカメラで写真をたくさん撮った。」なら
I took many pictures with my new camera. となります。

ここではカメラがもつ機能にフォーカスしているのではなく、ある形を持った具体的なカメラを想像しています。
カメラを手にして、いろいろと写真をとっているイメージです。

-英語の核
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