前置詞 of のイメージ

英語を学ぶ上で非常に重要になってくるのが、イメージを持つことです。

単語や文法にはあるイメージがあって、ネイティブはそのイメージで英語を使っています。

すなわち、イメージが正しく描ければ、ネイティブ感覚に近づくことができるわけです。

当ブログではこのイメージのことを”英語の核”と呼ぶようにします。

ここでは、英語の核が掴めるように、わかりやすく解説していきたいと思います。
ネイティブのイメージに近づけれるように頑張っていきましょう!


今回は前置詞 of をみていこうと思います。

of なんて「〜の」としか訳したことがないという方も多くいらっしゃるでしょうが、ちゃんと of にも核となるイメージがあるんですよ。

しっかり理解して、使えるようになりましょうね。

of は背景を感じろ!

さて、今回の前置詞 of (一部副詞もあり)で解説する主例文は以下の通りです。

1. The view from the top of the mountain was amazing
2. He is a man of ability.  
3. My father died of cancer.
4. This picture reminds me of my childhood.
5. This table is made of wood.
6. It's kind of you to help me.
7. The arrival of the train was delayed.

of =「〜の」とすべて訳していると、1. はいけそうですが、2. でもう変な日本語(能力の男?超能力者!?)になりますよね。

4. は熟語で丸暗記という方が多いのではないでしょうか。

5. は be made of と be made from どっち使えば良いのかわからなくなる場合ありませんか?

これらの文章の of は1つのイメージだけで説明できます。
これが理解できれば、丸暗記とはおさらば、どちらを使うべきか迷う必要もないです!

 

of の核となるイメージ、それはズバリ分離と帰属です。
しかし、ただそれだけではありません。下の図で解説します。


of のイメージ

先ほど言ったように、of の基本イメージは「分離と帰属」ですが、分離も帰属もどこから、あるいはどこへが重要です。
ここではそれを「背景」と呼ぶことにします。この背景が非常に重要です。

基本的に of は「A of B」という形で使われます。
この場合、A が分離または帰属対象で、Bが背景となります。
この背景Bと分離または帰属するAの関係性を考えることで、of が理解できるようになります。

of = 「背景Bと対象物Aの関係性を考える

背景からの取り出し

では、例文 1. を見てみましょう。

1. The view from the top of the mountain was amazing.  「その山の頂上からの景色は素晴らしかったです。」

ここでは対象物 A は the top「頂上」で、背景B は the mountain「山」です。

2つの関係性を考えると、「頂上」は「山」の一部ですよね?
これがいわゆる分離もしくは取り出しの of となります。
背景の山の一部分を切り取ってみた感じですね。

 of の語源は off からきていて、「分離」はそこからきているみたいです。

部分・取り出しの of

他に例文を挙げてみましょう。

1-1. He is a friend of mine. 「彼は私の友達です。」
(私のもの(友達)という背景から取り出してきた一人の友達)「所有」

1-2. I am a member of a baseball team.   「私は野球チームの一員です。」
(野球チームという背景から取り出された一人のメンバー)「所属」

細かい話では、「所有」や「所属」とかに分けられるのですが、すべて考え方は同じなので覚えなくて大丈夫です。
背景と対象物の関係を考えるだけです。

抽象的な意味を付与

続いて例文 2. です。

2. He is a man of ability.  「彼は能力のある(有望な)人だ。」

man of ability で「能力のある人」と訳すのか。覚えておこう! ではないですよ。

man「男の人」の背景に ability「能力」を置いてみましょう。

その男性からは能力がじわじわと感じ取れるというイメージでしょうか。
あるいは能力のある人たちの中から取り出してきた男性とかでもいいでしょう。

こういうイメージが描ければ、理解できますよね。
背景のBに抽象的な内容を表す名詞(抽象名詞)がある場合は、このように考えられることが多いです。

他に例文を挙げてみましょう。

2-1. He is a man of courage.  「彼は勇気のある人だ。」

2-2. This is a machine of no use.  「これは全然役に立たない機械だ。」

ちなみに、of +「抽象名詞」は形容詞的な働きをします。

関連

It is of no importance.
= It is not important
.  「それは全く重要ではない。」

His advice was of great use.
= His advice was very useful. 「彼の助言は非常に役に立った。」

さて、少しづつ of のイメージが分かってきましたか?
まだまだいきますよ!

「名詞 of 名詞」以外でも性質は現れる

原因と関連性

冒頭で背景が重要と言いましたが、例文 3. はそれが分かる文です。

3. My father died of cancer.「私の父はガンで亡くなりました。」

この例文は「名詞 of 名詞」 という形ではないですが、of の性質が現れています。

die という動詞に対して、 cancer という背景を置いています。
その関係性を考えると、背景Bは原因と捉えることができます。

このように of は原因や関連性を表すことがあります。

以下に例文を示します。

3-1. He accused me of being late. 「彼は私が遅刻したこと(を理由)で非難した。」

3-2. I was very tired of my job. 「仕事(が理由)でとても疲れた。」

3-3 Do you know Ken? ーI know of him. 「ケンのこと知っている?」「名前くらいは知っているよ。」  

be tired of ~ なんかは中学校で習う熟語ですが、もはや熟語として覚えなくてもいいですよね。
be tired で「疲れた」と言って、 of ~ をつけて「原因説明」 をしているだけです。

また、3. のknow とknow of の違いですが、
know O(目的語) は面識があって、十分知っているのに対して
know of O は面識はなく、その人について少しだけ知っていたり、そこまで親しくないことを示します。
of を入れることで、Oがぼんやりとしたもの(背景化)になっています。

他にも動詞 (A) of Bの形をしているものを見てみましょう。

4. This picture reminds me of my childhood.  「この写真を見ると子供の頃を思い出す。」

高校で習ったはずの熟語 remind A of B 「AにBを思い出させる」ですが、ここまで見てきたらもう分かりますよね?

remind の目的語Aを背景Bに置いているだけと考えられませんか?
つまり「私」を「子供の頃」に帰属させているのです。
幼い頃の映像が脳裏に浮かび上がるような感覚を of で与えているのです。

このような of の使い方は、与える(帰属)・奪う(分離)系の動詞でよく使われますので、まとめてみます。

メモ

<与える系動詞=背景に置くイメージ>
inform / notify / advise A of B 「AにBを知らせる」
remind A of B 「AにBのことを思い出させる」

<奪う系動詞=背景から切り取るイメージ>
cure / remove / clear A of B「AからBを取り除く、治す」
relieve A of B「AをBから解放する」 
deprive/rob A of B「AからBを奪う」

なぜ of を使うのか?

要素や性質を表す

よく「〜からできている」でという表現で、以下のような記述見たことないですか?
・be made of ~(素材)
・be made from ~(原料)
私は中学生の時に、素材と原料って何が違うんやーって思っていて、使い分けがよく分かりませんでした。

しかし、of と from の核イメージを知ればそれも容易になります。(fromは別でまた書きますね)

of は「背景」としてあるので、元のとなるものの存在が感じ取れるのです。
一方、from は「起点」からどこかへ行っちゃうイメージで、元のものからは少し離れてしまうのです。
つまり、元となるものが分からない、分かりにくい状態になっています。

これを踏まえて、例文 5.を見てみましょう。

5. This table is made of wood.  「このテーブルは木製です。」

「木でできているテーブル」はおそらく、木目があったり、色が茶色系統だったりと木の存在が感じ取れる状態なんですね。
だから of を使うのです。

一方、from を使った例文をあげると

関連

Paper is made from wood.  「紙は木からつくられます」

同じ、「木からできている」ですが、紙は通常、その見た目からは木の存在が分からないですよね?
元となるものが加工等で全くの別物になっている場合に from を使用します。

これでもう of と from の使い分けで迷うことはなくなります。

このように、 of は背景に構成要素をとる用法があります。

This team consist of six members. 「このチームは6人のメンバーで構成されている。」

Water is composed of hydrogen and oxygen. 「水は水素と酸素からできている。」

さて、もう一つ of を使う理由がわかりにくいものがあります。それが例文 6. です。

6. It's very kind of you to help me.  「ご親切に手伝ってくれてありがとう。」

解説する前に、似たような例文を見てみます。

関連

It's difficult for me to play the piano.「私にとってピアノを弾くことは難しい。」

このような文章を学んだ時、こんなことを言われませんでしたか?
「人の性質を表す場合は for は of になります〜。」(何だよそれ...)
その例が例文 6. ですね。

実はここにも、of の特徴が表れているのです。

この場合、背景 you はその後ろに続く to 不定詞の主語です。(意味上の主語)
したがって、背景としては you to help me まで含むと考えます。
つまり、「あなたが私を助けたこと」が背景(理由・原因)にあって、それが very kind だと言っているのです。
単に、kind だと思った理由を説明しているだけなんですね。

ちょっとわかりやすく書いてみると以下のようになります。

このように捉えると、今まで従っていた謎ルールもスッキリ理解できます。

主格、目的格

さて、最後は少し内容が難しい内容になります。例文 7. を見てみましょう。

7. The arrival of the train was delayed.  「電車の到着が遅れた。」

 of を「〜の」と訳せば難なく訳せる文章ですが、イメージ化は少し難しいです。
「到着」と「電車」って何となく関連はありそうだけど、どう考えればいいのでしょうか。

これは主語と述語みたいなイメージで、Aの背景に「行為者」のBを置いたイメージです。
このように、「A of B」のBが「行為の主体」、Aが「行為」となる場合があります。

このような解釈は名詞 A が動詞化できる名詞の場合に多いです。

しかし厄介なのが、動詞に関連できるのは主語だけではなく、目的語もありえますよね?
つまり、「A of B」のBに目的語がくる場合もあります。

例えば次のような例文です。

関連

The discovery of America is in 1942. 「アメリカの発見は1942年です。」

discovery は動詞化すれば discover「発見する」ですね。
その目的語として America が置かれているのです。

これらはしばしば「主格の of」「目的格の of」と呼ばれます。
この2つをわかりやすくすると以下のようになります。

「主格」「目的格」の of

このことを知っていると、読解や英訳時に役立つことがあります。
of を「〜の」と訳しづらい時にA の名詞を動詞化して訳すのです。

今回の例では、「電車到着する」「アメリカ発見する」になります。(例文はそのまま「〜の」でいいです)

難しいと感じる方は、そんなものもあるのかくらいで大丈夫です。

まとめ

さて、長くなりましたが以上で of の解説を終わります。
of は特に関係性が重要な前置詞であることがわかりましたよね?

どのような関係にあるのかを考えながら of をみていると少しずつイメージできるようになると思います。
そして、イメージをすることは他の前置詞を考える際にも役立ってきますので、ぜひ try してみてください。

今回も練習問題載せますので、復習などにご活用ください。

練習問題

1. 以下の文章を、「A of B」の A と B の関係性をイメージしながら訳してみましょう。
(1) Kyoto is one of the most beautiful city in Japan.
(2) A cup of coffee makes me happy.
(3) She is a student of Columbia University.
(4) He is a man of Paris.
(5) I want to live in a house of wood.
(6) The city of Tokyo is attracts many young people.
(7) Her love of arts surprised me.
(8) The man robbed me of my passport.   

 


解答

(1) 京都は日本で最も美しい都市の1つです。(数ある都市の中から取り出すイメージ)
(2) 一杯のコーヒーは私を幸せにしてくれる。(コーヒーからカップ一杯分を取り出すイメージ)
(3) 彼女はコロンビア大学の学生です。(大学に帰属するイメージ)
(4) 彼はパリ出身です。(背景としてパリにゆかりがあるイメージ)
(5) 私は木造の家に住みたいです。(木でできたことが感じられるイメージ)
(6) 東京という都市は多くの若者を引きつける.(都市のイメージに東京をあてはめるイメージ[同格のof])
(7) 彼女の芸術への愛には驚いた。(愛する対象としてあるイメージ[目的格のof])
(8) その男は私のパスポートを盗んだ。(私からパスポートを分離するイメージ)  

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